雲南省巍山

年末年始の中国旅行で大理の次に訪れたのが巍山。巍山(Weishan)は8~9世紀、唐の時代にあった南詔国発祥の地で、明の時代につくられた古い町並みが今も残っている。大理や麗江のように極端な観光地化が進んでおらず、静かで美しい。古城の中も地元の人たちの生活が普通に営まれている。日がな一日お茶を飲みながら過ごしている人々の姿がちらほら。
地図に出ている邸宅を見学して回ってみると、そのうちの一軒は普通の個人宅で今も人が住んでいるよう。中を覗くと中庭でおっちゃんがタバコくゆらしている。「写真をとってもいいですか」と尋ねると「中は人が住んでいるからダメだが、中庭はいいよ」と。このおおらかさが素晴らしい。
通りの両側にはとても上手に植木が並べられて更に雰囲気をつくりだしている。誰か街を演出するプロデューサーのような人がいるのだろうか。
ここではゆっくりとても良い時間を過ごすことができた。将来また訪れたい。他の古鎮のように商業化が進み過ぎないことを祈る。